2023年10月23日 40歳代キハ40 ここでも健在!

~北条鉄道だけではない旧国鉄型車両 まだまだ現役!~

<JR山陰本線香住駅停車中のキハ40 2008号>

<北条鉄道粟生駅停車中のキハ40 535号>

<JR播但線寺前駅停車中のキハ40 2008号>

「兵庫県香美町」の観光PRをしております、香美町役場観光商工課神戸営業所の鉄道愛好職員です。
ご存知でしょうか?キハ40。兵庫県中部の北条鉄道がJR東日本から購入して2021年から運行を始めたディーゼルカーですが、その人気はとどまるところを知りません。もちろん私も乗車しました♪
しかしこの「キハ40」の同型車両、実は香美町を含む、播但線寺前~和田山、山陰本線和田山~香住でもその勇姿を見ることができます。色は異なり赤い塗装ですが、但馬の悪天候や日本海からの強風にも負けず、積雪やシカの衝突にも耐え、まだまだ現役続行中です。
同系列同色の「キハ41、キハ47」とともに、地域に溶け込む鉄道の姿をご覧いただけます。
実際に取材にお越しいただける場合には、最大限のご協力をさせていただきますので、何なりと香美町役場神戸営業所までご連絡ください。

■香美町では

香美町内の山陰本線では、定期列車として、「特急はまかぜ」(キハ189系)と、昭和50年代製造の旧国鉄型車両(キハ40,41.47)の気動車(ディーゼル車両)を見ることができます。
北条鉄道と同じキハ40は、キハ41とともに1両編成の定期列車がある香住以東で見られます。鎧以西、餘部では、団体臨時列車、2両編成で走るキハ47のうち1両<代車>として、また鳥取県米子市にある工場との行き来などで見られます。
塗装は、北条鉄道の車両が、購入当時の白地に青線の東北地域色である一方、我がエリアでは、一時サツマイモのような地域独自色で運行されることもありましたが、コスト削減等のため、新製時に近い色(朱色5号単色)で運行しています(後述の1両を除きます)。

<キハ40 2046号銘板 (昭和55年製造)>

 

■キハ40と異色の仲間たち

キハ40,41,47は同系列ですが、その大きな違いは、キハ40,41が両側に運転席があるのに対し、キハ47は片方だけにあるということです。しかも、キハ41はキハ47のもう一方に運転席とトイレを設置する改造を受けた車両で、全国に5両しかなく、そのすべてがこの北近畿エリアで運行される車両(豊岡市の車両基地所属)で、改造面は食パンのような顔が特徴です。
この地域のキハ40(ヨンマル)は3両が在籍しておりますが、うち1両は観光列車に改造されており、片側半分の座席が窓側を向いていて、外の景色を存分に楽しむことができますし、運行中は車内前後にあるモニターに香美町を含めます但馬地域の映像が映し出されます。しかも、一般車両として使用されており、この列車「うみやまむすび」に当たるという幸運、楽しみもあります。
通常は播但線運行時に、朝来市の竹田城跡を望める側(山側)が窓側向き座席となりますが、香美町エリアで団体臨時列車等として運行される際は、豊岡市にあります車両基地の転車台で車両の向きを変え、山陰海岸ジオパークの海の絶景が眺められる側(海側)が窓向き座席となるように転回されての運行となります。

<キハ41(改造側)>

<うみやまむすび>

<うみやまむすび窓向き席>

■同系列キハ47形では、最古参のトップナンバー「1」や「2」号車も現役活躍中!

「キハ47」形には、1977(昭和52)年に製造された、実は全国で最も古いその1号車と2号車(1番2番に完成した車両)が、運行を担当する豊岡市の車両基地に配属されているということで、高確率で出会うことができます。いわゆるトップナンバーです。
車齢40年を超すこれら国鉄型車両。メンテナンス力も日本そしてJRの高い技術の結晶であるといえます。播但線寺前以南の103系、山陰本線城崎温泉以東の113系など、電車でも懐かしの車両が多く残る地域です。
そんな車両界では高齢の方々の活躍する姿をご覧いただき、乗車いただき、元気を受け取ってください。

<香住駅に並ぶキハ47 1号車(右)と2号車(左)>

 

 

40歳代キハ40 ここでも健在!プレスリリース