2021年9月24日 私たち、さかな愛に溢れています

■海の豊かさを守ろう! 持続可能な開発目標SDGs

獲った魚はしっかり食べる / 育てる漁業で安定かつ美味しく

 

■ 香美町とと活隊

平成26年4月に全国初「香美町魚食の普及の促進に関する条例(通称:香美町とと条例)」が制定され毎月20日を「魚(ととの日)と定め、魚食普及が図られてきましたが、その中心的役割を担ったのがボランティア団体「香美町とと活隊」で地元の漁業 関係者や水産加工業者を中心に構成され、主な活動は小中学生向けの魚料理教室や町内外で開催されるイベントでの PR などです。
「サザエつり」は子どもたちに大人気です。
また本年4月には、農林水産省の「第5回食育活動表彰 消費・安全局長賞」受賞するなど、その活動に対する評価は年々高まっております。
コロナ渦で実活動は減少しておりますが川柳、俳句などあらゆる公募イベントは継続しており第8回となる本年度は「魚が食べたくなるキャッチコピー募集」を実施(10月末まで)するなど濱上栄作隊長を中心に精力的に活動を続けておられます。

 

とと活隊キャラクター

 

食育表彰受賞を但馬県民局長へ報告する濱上隊長(中)

 

タッチングプールで魚に触れてみよう

 

■ 但馬漁業協同組合(JF但馬)

香美町と隣の豊岡市にまたがる漁業者組織で域内には香美町の香住、柴山と豊岡市の津居山、竹野の4つの漁港があります。
この地域では底引き網漁、イカ釣り漁、ベニカゴ漁、定置網漁などが行われていますが不安定な魚価や漁業担い手確保などの課題に対する漁業者の収入支援、世界的食糧問題解決に資する資源利活用などの観点から組合としてできることを考えられたなかで「未利用魚」「低利用魚」に着目され、その活用に取り組んでおられます。
未利用魚や低利用魚には水揚げされる量が少ない種、鮮度落ちが早い種、あるいは小さくて(規格外)利用価値が乏しい個体などがあり、こういった魚を使用した商品開発として但馬の醤油会社とともに行った「麹の魚醤」開発をはじめ、昨年度は地元香住高校海洋科学科と協働した「炊込ごはんの缶詰シリーズ」開発を行いました。
その後も「魚の煮付け」「炊込みご飯の素」など缶詰製品を多く開発、災害時非常食という点での引き合いも多くヒットを続けておりますが、ここに新たなラインナップが登場しました。
「はたはたご飯缶詰」ひとひねりした点が但馬の醸造会社とコラボした「ハタハタを米麹で発酵させた魚醤」を使用することにより、大豆・小麦を含まないグルテンフリーの「ノンアレルゲン食品」とするなど新たな市場開拓に努めています。

炊込みご飯の素と村岡米など地元産のお米とのセット

 

グルテンフリーのはたはたご飯缶詰

 

 養殖漁業 美嶋丸

アワビやサザエ、岩牡蠣などの貝類も豊富に獲れる香住の海ですが海洋土木工事に携わる中で海の変化に気付いた「磯焼け」・・・
アレ、生き物が・・・いない。
香住区鎧の港でアワビの養殖を営む「養殖漁業 美嶋丸」の嶋崎さんは建設会社勤務から転身、豊かな海の復活を願いコンブの養殖に取り組んだものの売り物にならない。
アワビの餌として自ら育てたコンブを与えることで昆布の有効利用もでき、このコンブのみを使用することで砂が混ざらず安心してキモまで食べられる極上アワビに。
同じ大きさのものを安定的に供給できることもあり、お宿からも好評とのこと。
天然モノがあるなかで「養殖」ということに対する否定的意見もありますが、テレビ放送などもあり地元での評価も変わってきたように感じます。

 

「兵庫県香美町」の観光PRをしています、香美町役場観光商工課神戸営業所のマツイと申します。
兵庫県とは申しましても神戸市から2番目に遠い位置にあります県北部の日本海に面した香美町(かみちょう)。
この豊かな日本海の恵みを活かした水産業、水産加工業を中心に町は発展してまいりましたが漁獲量減少、魚食離れなどその置かれた環境は厳しいなか状況打開に向けた町内各団体の取り組みについてご紹介します。
今回は焼きギス職人でもあるとと活隊の濱上栄作隊長、自ら魚を釣り料理もこなす但馬漁協の丸山和彦統括本部長、建設業界から養殖業へと転身した美嶋丸の嶋崎冨二男代表をピックアップしました。
魚企画、食企画などございましたら、ご取材等ご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
なお実際に取材にお越しいただける場合には、より詳細な情報提供、行程調整、撮影アテンドなど地元調整を含 めた最大限のご協力をさせていただきますので何なりと香美町役場神戸営業所までご連絡ください。

 

 

私たち、さかな愛に溢れていますプレスリリース