2023年4月24日 ずーっと眺めていたい・・・ 兵庫・香美町の初夏「あまるべ・よろい」

~こいのぼり、今年も鎧の海を渡ります!~

「兵庫県」ではあるものの、神戸市から2番目に遠い位置にあります、県北部の日本海に面した香美町(かみちょう)。
架替後も鉄道遺産として一部を保存活用した余部鉄橋「空の駅」展望施設と、ローカル列車で高さ40mからの眺め、隣の鎧駅への絶景の旅についてご紹介します。
山陰地方の重要な交通機関を、およそ100年間支えてきた、地域のシンボル的存在「余部鉄橋」。
平成22年にコンクリート橋(余部橋りょう)に架け替えられましたが、JR餘部駅側の3本の橋脚は現地保存され、平成25年に余部鉄橋「空の駅」展望施設として再出発。
また、平成29年には、この空の駅へとつながるエレベーター「余部クリスタルタワー」が完成。
全面ガラス張り、無料、ラクラクアクセスで日本海の絶景にたどり着くことができます。
この余部橋りょうを、赤くかわいい(2両)ローカル列車で渡ってみませんか。隣の鎧(よろい)駅までの小旅行。
都会では味わえない、ディーゼルエンジンの唸り声・排気の香りもあわせて感じていただくことができます。
鎧ではこの期間限定の「海を渡るこいのぼり」も皆様をお出迎えします。
なお、実際に取材にお越しいただける場合には、より詳細な情報提供、行程調整、撮影アテンドなど地元調整を含めた最大限のご協力をさせていただきますので、何なりと香美町役場神戸営業所までご連絡ください。

 

■見どころ① 展望施設「空の駅」に生まれ変わった旧余部鉄橋

余部鉄橋「空の駅」として再出発した旧余部鉄橋の橋脚やレールは一部が現地保存され、展望施設として生まれ変わっています。
旧線のレールの上を歩くことができ、子どもには新鮮さを、大人には罪悪感?を感じていただけます。
線路に耳を当ててみると、遠くから列車の音が 聞こえてくるようで・・・

 

 

■見どころ② エレベーターでらくらく40m!日本海を一望「余部クリスタルタワー」

全面ガラス張りのエレベーター「余部クリスタルタワー」は、日本海の絶景を一望することができます。
余部クリスタルタワーは、片道約40秒、無料で、午前6時から午後11時まで利用することができます(無休)。
夜にはライトアップされ、季節ごとに色を変えて光り、特別な日にはレインボーカラーでライトアップされます。

 

■見どころ③ 鉄道マニアにはたまらない旧国鉄型気動車キハ40系

新橋になってからも鉄道ファン、カメラ愛好家の聖地「余部」では、定期列車として、「特急はまかぜ」(キハ189系)と、昭和50年代旧国鉄時代のローカル車両(キハ40系)を見ることができます。
特にローカル車両「キハ47」は、北条鉄道で有名になった「キハ40」と同じ仲間で、こちらは新造時の色(朱色)で運行され、しかもその1号車と2号車(1番2番に完成した車両)が、運行を担当する豊岡市の車両基地に所属するということで、高確率で出会うことができます。
JR餘部駅向かいの小高い山にある撮影ポイント「お立ち台」には、冬の猛吹雪の中でもファンの姿が見られます。ライブカメラも設置していますのでこちらもご参考に。

■見どころ④ 「ガタンゴトン♪わずか3分の列車旅」の先に待ち受けているものは・・・

JR餘部駅から、香住・豊岡方面行のローカル列車で、隣のJR鎧駅までの列車旅。
車窓からは、高さ40mからの日本海、山陰海岸ジオパークの風景が、駆け抜けてゆきます。途中のトンネルからもチラッと日本海が(海側だけ穴が開いたトンネルもあります)。
座ったと思ったら、車内放送が聞こえてきます…「間もなくヨロイ」。あっという間の旅…がこのままでは終わりません。
鎧駅。わずか100軒ほどの集落を抱え、主要道からはアクセスしづらい「秘境駅」の1つに数えらえれます。
青春18きっぷのポスターに採用されたり、マナカナでおなじみの2人が出演した NHK朝の連ドラ「ふたりっ子」の舞台にもなった駅。
宮本輝の小説「海岸列車」にも登場。かつては線路が上下2線ありましたが、現在は海側の線路が撤去されて、ホームだけが残ります。
海側ホームへは、冬は温かく夏は涼しい地下道を抜けると、眼下に鎧湾の透き通った海が広がります。高さは余部と変わりませんが、ひと味違った絶景が広がります。
ベンチに腰かけると、都会の喧騒を忘れて、しばらくの間、心の栄養補給。
ゴールデンウィークは、こいのぼりが「海を渡る」姿を眺めることができ、1年で最も賑わいます。

今年は4月29日(土)午前9時頃から5月7日(日)早朝までの予定
※荒天予報等により開始が遅れたり、終了が早まることがあります。

□プチハイキングで余部へ戻る
余部と鎧を結ぶ”むかし道”「たかのすの森」は「山陰海岸ジオパークトレイル」コースの一部として整備され、約1時間のプチハイキングを楽しむことができます。片道列車、片道ハイキングも良し。

■見(味)どころ⑤ 道の駅あまるべ
・余部の動画を放映、鉄橋資料閲覧もできます
・魚、イカのオブジェがお出迎え(顔出し写真撮影)
・余部鉄橋鋼材を使用した限定グッズが購入できる!
・ご当地バーガーで一息いかが?香住ガニたっぷりのバーガーやニギスカツ使用の「ととカツバーガー」も美味 ※バーガー提供は午後5時まで


鎧での滞在時間は最短15分。逃したら次列車?歩いてみますか?

 

 

ずーっと眺めていたい・・・
兵庫・香美町の初夏「あまるべ・よろい」プレスリリース