2022年8月23日 香住梨が最盛期を迎えます!

10種を栽培する「なし」のまち
“うみやまコラボ”私たち日本海の潮風を受け、香住ガニ殻の有機肥料で育ちました!

▲香住梨の主役「二十世紀梨」と9月解禁の香住ガニ

代表品種である「二十世紀」、隣の鳥取県が超有名ですが、香美町も実は兵庫県一の栽培面積を誇るなど、8月中旬から9月中旬にかけて出荷の最盛期を迎える「香住梨」についてご紹介させていただきます。
「香住梨」は、ゆるやかな山の北向き斜面で日本海からの潮風を受けて育ち、水はけが良く、関西地方では香美町の香住漁港のみで水揚げされる「香住ガニ(ベニズワイガニ)」のカニ殻入り有機肥料を与えた土で育ちます。
今年は、昨年のような雹(ひょう)被害などの大きな気象災害もなく、産地では出荷に向けて着々と準備を進めております。
今後も台風などの災害を受けることなく収穫を終えることができるよう願うところです。

■10品種を栽培する「香住梨」食感や甘みの違いが楽しめます!

香美町の梨は、昭和4年に兵庫県の委託試験として「二十世紀」の苗木を香住町下浜(現在の香美町香住区下浜)地区に植えたのが始まりです。
「二十世紀」の糖度は10~11度とほど良い甘さとみずみずしさが特徴。
果肉はしっかりしておりシャキシャキした食感が人気。
地元では秋のデザートの定番です。
現在では、県下一の栽培面積を誇る「二十世紀」のほか「幸水(こうすい)」「新高(にいたか)」や平成30年デビューの新品種「なしおとめ」など10種類の「香住梨」があり、それぞれに異なる食感や甘みを楽しむことができます。
8月に入り早生種の「八雲(やぐも)」「なつしずく」を筆頭に「香住梨」の収穫・選果が始まっており「二十世紀」は8月25日に選果開始予定、9月初旬には出荷の最盛期を迎えます。

 

なしおとめ

新高(にいたか)

 

■日本海の「海の恵み」を受けて育つ、山の「香住梨」

日本海の潮風を受け育つ二十世紀梨の花(4月中旬)

ゆるやかな山の北向き斜面で、日本海からの潮風を受けて育ち、水はけが良く、関西地方では香美町の香住漁港だけで水揚げされる「香住ガニ(ベニズワイガニ)」のカニ殻を加えた有機肥料を与えた土で育つ「香住梨」は、まさに「海の恵み」を受けたおいしさがあります。

日本海の海の幸「香住ガニ」のカニ殻を細かく砕いたものを加え、肥料として使用しています

 

■香住梨を使用した商品

地元で作られている、香住梨を使ったオリジナル商品をご紹介します。
洋菓子店では、地元の名所「かえる島」をモチーフにしたケーキ、地元民宿ではタルトやコンポート、地元醸造会社では「梨ワイン」など、香住梨を使用したオリジナル商品が作られているほか、梨農家自ら、傷ものなどの活用に取り組んでいる「梨コンポート」「梨ジェラート」商品も販売され、こちらは「香美町ふるさと納税」の返礼品としても好評です。

 

 

■香住梨について・・・想い
以前は、香住梨を愛してくださる皆様への感謝を込めて、梨の皮の長さを競う「香住二十世紀梨皮むき競争大会」や「梨の重さ当てクイズ」などの楽しいイベントが行われていましたが、コロナの影響もあり、近年は開催が見送られています。今年はまだ検討中。復活を願いたいところです・・・。
また今春に地域おこし協力隊として、梨の生産技術承継に取り組む意欲ある若者を採用し、活動を始めています。これらを通じて、産地の課題である生産農家・作付面積減少に歯止めをかけたいところです。

 

 

2022年8月23日香住なしプレスリリース