2022年6月14日 キハ40 兵庫県内ここでも健在!

~北条鉄道だけではない旧国鉄型車両 まだまだ現役!第一線で活躍中!!~

JR 山陰本線香住駅停車中のキハ40 豊岡駅に向けて折り返しの出発まで休憩中~♪

 

「兵庫県香美町」の観光PRをしています香美町役場観光商工課神戸営業所の、鉄道愛好者マツイと申します。
この春の兵庫県関連で鉄道に関する話題は「JR西日本の収支公表」と「キハ40」。

前者は香美町内の全区間が県下一の赤字額区間とされた「城崎温泉~浜坂」間に含まれるという大きな課題を突き付けられたという暗い問題。
後者は県中部の北条鉄道がJR東日本から購入して新たに運行を始めたという明るい話題。
実はこの「キハ40」但馬地方各地、この赤字額公表区間の多くを含む播但線寺前~和田山、山陰本線和田山~香住でもその勇姿を見ることができます。色は異なり赤い列車ですが、雨にも負けず風にも負けず、雪やシカにもめげず、まだまだ現役続行中です。
同系列同色の「キハ41、キハ47」とともに、地域に溶け込む鉄道の姿をご覧いただくことができます。

実際に取材にお越しいただける場合には、より詳細な情報提供、行程調整、撮影アテンドなど地元調整を含めた最大限のご協力をさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

■香美町では

キハ40 2046号銘板 (昭和55年)

香美町内の山陰本線では。定期列車として「特急はまかぜ」(キハ189系)と、昭和50年代製造の旧国鉄型車両(キハ40,41.47)の気動車(ディーゼル車両)を見ることができます。
北条鉄道と同じキハ40は、キハ41とともに1両編成の定期列車運行がある香住以東で見られます。
鎧以西、餘部では団体臨時列車、2両編成で走るキハ47のうち1両<代車>として、また鳥取県米子市にある工場との行き来などで見られます。
塗装は北条鉄道の車両が白と青の東北地域色で当面活躍するとのことですが、このエリアでは、一時地域独自色で運行さ れることもありましたが、コスト削減等もあり、新製時に近い色(朱色5号単色)で運行しています(後述の1両を除く)。

 

■キハ40と異色の仲間たち

うみやまむすび

うみやまむすび窓向き席

キハ40,41,47は同系列ですが、その大きな違いは、キハ40,41が両側に運転席があるのに対し、キハ47は一方だけにあるということです。しかもキハ41はキハ47のもう一方に運転席とトイレを設置する改造を受けた車両で全国に5両しかなく、そのすべてがこの北近畿エリアで運行される車両(豊岡市の車両基地所属)で、改造面は食パンのような顔が特徴です。

キハ41(改造側)

この地域のキハ40(ヨンマル)は3両が在籍しておりますが、うち1両は観光列車に改造されており、片側半分が窓側を向いていて、外の景色を存分に楽しむことができますし、運行中は車内前後に香美町を含めます但馬地域の映像が放映されます。しかも、一般車両として使用されており、この列車「うみやまむすび」に当たるという幸運、楽しみもあります。通常は播但線運行時に、朝来市の竹田城跡を望める側(山側)が窓側向き座席となりますが、香美町エリアで団体臨時列車として運行する際は、豊岡市にあります車両基地の転車台で前後の向きを変え、山陰海岸ジオパークの海の絶景が眺められる側(海側)が窓向き座席となるように半回転して運行されます。

 

■ 同系列キハ47形では、最古参のトップナンバー「1」号車も現役活躍中!

香住駅に並ぶ1号車(右)2号車(左)

「キハ47」型には、1977年に製造された、実は全国で最も古いその1号車と2号車(1・2 番に完成した車両)が、運行を担当する豊岡市の車両基地に配属されているということで、高確率で出会うことができます。
車齢40歳を超すこれら国鉄型車両。メンテナンス力の高さも日本の技術の結晶であるといえます。
播但線寺前以南の103系、山陰本線城崎温泉以東の113系など電車でも懐かしの車両が多く残る地域です。
そんな高齢車両たちの活躍する姿をご覧いただき、元気を受け取っていただきたいですね。

 

 

 

 

プレスリリース
キハ40 兵庫県内ここでも健在!