2021年2月1日 地域の伝統作物「美方大納言小豆」が熱い

自らも栽培、美方大納言小豆使用の和スイーツ店が新規オープン!

 

■ 美方大納言小豆の歴史

この地域では古くは江戸時代から良質の小豆が栽培されていたとされております。
1981(昭和56)年に兵庫県農業試験場但馬分場が香美町小代区から在来種を収集し1985(昭和60)年に選抜された優良系統を「美方大納言小豆」と呼び栽培が続けられています。
鮮やかなルビー色で粒が大きく煮崩れしにくいのが特長で和菓子などの加工に適しています。
また糖含量や遊離アミノ酸含量、総ポリフェノール含量も多品種に比べて多く含まれており、うま味が強い優れた品種として高い評価を受けています。

■これまでの取り組み

平成23年7月に美方大納言小豆のブランド化に取り組む協議会が発足し、その色つやから「美方ルビー」と名付けられ幼稚園児がデザインしたイメージキャラクター「うまみちゃん」や新温泉町の菓子業者が作詞作曲した「美方大納言の歌」などとともにイメージアップが図られました。
国道9号に面する香美町の道の駅「村岡ファームガーデン」には下のような大きな看板も挙がっています。
どんな宝石?いちご?いいえ、宝石のような「小豆」です。
この小豆を使用した商品も数多く開発され、きんつば、クリーム大福などの和菓子、フィナンシェ、タルトなどの洋菓子、そして小豆茶、ジェラートとあらゆる商品が販売されています。

 

■ aoite.azuki.base について

香住区中心部から西へ、カニ民宿が建ち並ぶ道路沿いにはオープン間無しの小豆色したシックなお店。
店主は昨年3月まで町職員だった「三浦 由紀子(みうら ゆきこ)」さん。地域の伝統作物であるこの「美方大納言小豆」については在職中農林水産課所属として関わっていたこともあり思い入れは強かったようで香住区内に畑を借り自らも美方大納言小豆を栽培。
そんな美方大納言小豆使用の餡子たっぷりで、ご飯部分には地元産のお米を使用した、まさに「地元」産の「おはぎ」がお店の看板商品。
あんバタートーストやあんバターコッペもあり姫路市の業者から仕入れたこだわりのコーヒーとあわせていただきたい。
また、このお店は空き家となっていた建物を改装しレンタルスペースとして提供していた施設をさらにリニューアルしたもの。
行動力もある「やり手」です。
この店舗の前に設置された自動販売機には「缶」ジュースと並んで缶「詰」が・・・。
コロナで販路を失った眼前の県立香住高等学校(兵庫県で唯一水産系学科を有する高校)海洋科学科の生徒が実習で製造しているマグロやサバの缶詰を販売するなど地元貢献という面でも素晴らしい人物。
今後どんな商品、どんなアイデアが生み出されるのか彼女の取組みから目が離せません!

 

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「兵庫県香美町」のPR業務をしています香美町役場観光商工課神戸営業所のマツイと申します。
兵庫県とは言いましても神戸市から2番目に遠い位置にあります県北部の日本海に面した香美町(かみちょう)。
今回は香美町を代表する数少ない農産物のなかから私も大好きなあんこの原料「小豆」についてご紹介します。
兵庫県で「小豆」と申しますと全国的にも有名な「丹波大納言小豆」がございますが、香美町と隣の新温泉町(あわせて美方郡に属します)では「美方大納言小豆」という、うま味たっぷりの小豆が栽培されています。
「美方ルビー」の愛称が付けられ地元の特産品に!ということで、これを使用した商品開発なども進められ作付面積も安定していましたが近年では従事者の高齢化などにより面積・収量とも減少傾向にあり、県も機械化・省力化などの技術開発により生産減少食い止めに乗り出しているところです。
このようななか香美町の沿岸部「香住区」に住む女性が脱サラして農業に取り組み、この1月には自ら栽培した小豆使用のスイーツを提供するカフェをオープンさせました。
アズキ商品や農業特集、注目の「ひと、活躍する女性、脱サラ」特集などございましたら取材実施につきましてご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
なお実際に取材にお越しいただける場合には、より詳細な情報提供、行程調整、撮影アテンドなど地元調整を含めた最大限のご協力をさせていただきますので何なりとお声かけください。

 

地域の伝統作物「美方大納言小豆」が熱い
プレスリリース