2018年7月2日 香美町の夏の風物「活イカ(シロイカ)料理」がスタート

香美町役場神戸営業所で香美町の観光PRをしております北村 浩史(キタムラ ヒロシ)と申します。

香美町香住区でこれから旬を迎える「活イカ料理」についてご紹介させていただきます。

 

 

6月。香住沖にイカ釣り漁船の漁火がたくさん見える季節になります。
イカに関する料理というのは、どこにでもあると思うのですが、香美町香住区のお宿ではとにかく「活イカ」(生きたままのシ ロイカ)に最大限こだわり、絶品のシロイカ料理を提供させていただいています。

■(1)「イカ釣り漁師の鮮度へのこだわり」 実は「イカ」というのはとってもデリケートな生き物。外部からの刺激を受けてスミを吐く、網の中で他の魚に触れる、人間 の手で触られる。これだけのことでイカは弱ってすぐに死んでしまいます。

そのため、香住の「活イカ漁」は、イカが弱りやすい網漁ではなく、効率が悪くなりますが、1匹づつ釣り上げることが出来 る1本釣りにて行われています。
釣り上げられた「活イカ」は、漁船の底に設置された水槽に入れられます。その水は絶えず船外の海水と循環するように なっており、「活イカ」がさっきまで生息していた環境を保つように工夫されています。
漁を行っている間、せっかくの「活イカ」が決して死んでしまうことのないよう鮮度保持に全力を注ぎます。 「活イカ」漁が行われるのは、深夜から朝方にかけて。本当は漁が終われば、漁師はすぐに港に水揚げしたいのですが、 「活イカ」はそうはいきません。前述のとおり「活イカ」はとってもデリケート。船底水槽の水が港に近づけば近づくほど、海水の質が変わってしまい「活イカ」がどんどん弱っていきます。だから漁師は仲買人との取引が行われる直前まで「活イカ」が生息していた漁場に留まり、「活イカ」の鮮度保持に努めます。

 

■(2)仲買業者の「活イカ」を活かしておくための努力 ようやく港に到着した「活イカ」は、水揚げに際し、細心の注意を持って扱われます。「活イカ」は水温15℃程度で生息して います。人間の素手(37℃)で触ってしまうと、その体温で「活イカ」はヤケドを起こしてしまいます。ヤケドを起こした「活イカ」はすぐに死んでしまうので、カゴや網を使って丁寧に扱い、イカが水槽にぶつかる事がないよう特別に作られた、緩や かな水流のある特別な水槽(イカが生息していた場所の水圧を再現し水温は15℃での一定管理)で保管されます。
仲買業者が細心の注意で、鮮度を保つ努力をしても「活イカ」は長くて3日間程度しか生きられません。 宿から注文の入った「活イカ」は、出荷に際し、刺激を与えてスミを吐くことのないよう慎重に梱包され、宿の食事の時間に 合わせて運搬納入されます。

■(3)お宿料理人による「活イカ」最後の仕上げ お宿では、お客様に生きている「活イカ」を確認いただくイベントを経てから、料理人が決してスミを吐くことのないよう丁寧 に扱いながら、お宿自慢のお造りとし、お宿こだわりの塩やスダチで美味しくお召し上がりいただきます。 お客様の目の前でもまだ動いている、本当に新鮮な「活イカ」を堪能いただける料理となっています。
香美町では、皆さんに本当に美味しい「活イカ」を食べていただくため、流通経路それぞれで細心の注意と手間暇をかけ ています。だからこそ、お客様に食べていただくその瞬間まで活きている、香住の「活イカ」料理には価値があります。 身が透通るほど新鮮な「活イカ」は、まるでクリスタルのような輝きを放ちます。
コリコリの食感と甘みが口の中に広がり、 まさに絶品としか言いようがありません。 是非、一度香住の「活イカ」を食べてみて下さい。これまでのイカの概念がきっと変わるはずです。
香住の「活イカ」料理は6月から8月いっぱいまでとなります。旬の食企画等がございましたら、ご取材につきまして、ご検討いただきますようよろしくお願いいたします。

 

なお、実際に取材に入っていただける場合には、より詳細な情報提供、お店紹介、スケジュール調整、撮影アテンドなど地 元調整を含めた最大限のご協力をさせていただきますので、何なりと香美町役場神戸営業所 北村までお問合せください。

 

H30活イカプレスリリース(詳細はこちらからご確認ください)

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